平成27年の相続税法の改正の頃から、ご家庭において相続に関する知識や情報が広く認識されたことも受け、相続でもめてしまうご家庭が激増しております。
「うちにはもめるほどの財産なんてないから」と思われた方も危険です。実は財産が少ない相続ほど、ご家族がもめてしまう確率は高いという統計もあります。相続の実務から感じることは、やはり親の存在は大きい。「ご両親どちらかでもご存命だったら、もめなかっただろうに。。。」というご相続は非常に多いです。生前から遺言等の対策で、もめてしまう可能性を少しでも軽減させておきたい。「少なくとも、自分の考えていることをしっかりと伝えておきたい」こういった声を多く承るようになりました。
◆ 相続人が全くいない
◆ 内縁の妻がいる
◆ 再婚し、相続人は後妻と先妻との間の子供である
◆ 介護をしてくれた長男の嫁に財産をわけてあげたい
このようなパターンに当てはまる方は遺言の作成をお勧めします。遺言なしにはスムーズな相続となることが稀な代表パターンです。弊社でも数多くの相続を担当させていただきますが、このようなケースの場合、むしろ遺言を作成されているケースが一般的です。
遺言は何度も書き換えることができます。そのため60歳になったタイミングで、70歳になって変わったことを、80歳になってわかったことを、都度遺言として残しておくようなご家庭も少なくありません。
ご自身の人生の区切りとしての節目節目に遺言を作成されし、相続についてもしっかり考えることが家族の争いを減らす近道とも言えます。