こんにちは。株式会社結いごとの代表をしております横溝大門と申します。
私事で恐縮ですが、先日おばあちゃんを亡くしました。
94歳まで元気に生きたおばあちゃんも、最後は安らかに亡くなっていきました。
亡くなる数時間前まで病院で会話もできたおばあちゃんが、翌日には亡骸となって自宅に戻ってきて再び対面した時のことを書きます。
目をつぶって安らかに眠っているおばあちゃんは、なんだか優しそうでなんだか悲しそうな顔をしていました。
私は、病院で最期のお別れの時に「ありがとう。いつも愛してくれてありがとう。大好きだよ。」と伝えられなかったことを後悔していました。
その分、自宅に戻ってきたおばあちゃんには、火葬場で焼かれるまでの間何度も何度も「ありがとう」を言いました。
何度も泣きましたし、たくさん泣きました。
子供にも心配されるくらい。
人は亡くなった時に21g軽くなるという説があります。
医学的にはあり得ない話かもしれませんが、人が亡くなった時にその魂だったりその意思がふと宙に浮いて軽くなるということを私はむしろ自然に思います。
21gというのが人間の命や魂、意思の重さとしてどうなのかは知りませんが、「そういうこともあるだろうな」と思って生きています。
死んだおばあちゃんの顔を見たときに、なんとなく21gの話を思い出しました。
人は生きている間に、いろんな人と出会い、しゃべり、笑い、怒ったり泣いたりしながら、いろんな人から命を貰って生きている気がします。
そして生きている間にいろんな人に命をあげながら生きているのだと思います。
たくさんの人が集まってきて、冷たくなったおばあちゃんの顔を撫でているのを見ると、なんとなくそんな気がしました。
おばあちゃんには、恥ずかしくて結いごとの話をしたことはありませんでした。
おせっかいな母親がどうせ話していたかもしれませんが、私からおばあちゃんに結いごとを勧めたこともしませんでしたし後悔もありません。
ただ、今おばあちゃんの声がまた聞きたい。
こういう気持ちになると動画としておばあちゃんをもっと撮っておきたかったなとは正直思います。
お坊さんが49日の説明をしてくれました。
ヒトは亡くなると7日間ごとに裁判所みたいなところを通って生前に犯した罪を1つずつ払い落としていくのだと。
7日ごとに7回その裁判所みたいなものを通過すると、生まれたままのきれいな体になって天国に行くのだと。
5歳の娘が言いました。
「ひいばあばはいいヒトだから、49日もかからないで7日くらいですぐ天国に行けちゃうんじゃない?」
「うん、きっとそうだね。パパもそう思うよ」
そう言って、また私は、めいっぱい泣くのでした。